菊花石物語

菊花石作品集 石の本と文鎮

石の本と文鎮

菊花石は自然を思考して観るのです。そのいざないとして石の本と文鎮を作りました。本のページを開いてみると、石の硬さに合わせて花が変化しています。文鎮は四角に切断した面を合わせ見ると、見えない花の流れがわかります。

平面的に流れて生成した玉樋母岩の割れた先端部です。そこを用い、母岩の厚みと平行に切断して作った石の本です。石を綺麗に磨きあげ、木目の良いサクラの木で丁寧に仕上げています。

サクラ資料館蔵

切り出した菊花石


母岩の上から見た組み合わせ。平樋母岩の端の部分を平行に切断して花の流れを展開させています。
母岩の下から見た組み合わせ。割れた面からは扁平になった花の層を見せています。

表面 横巾19センチ

表面は母岩の上になります。硬い皮目を被り僅かに皮目を削ると花が出てきます。この花は皮目の下に芯があり、そこから花弁が薄く広がっている花です。

左1ページ 右2ページ


石の厚みは12ミリ程ですが、皮目の下に並ぶしっかりとした花を見せています。母岩の先端にあたるので、花の始まりを見せ下に続く花の広がりを感じます。


左3ページ 右4ページ


石を一枚違えると、花を軟らかく変えています。それは、母岩が山石(火山灰)を含み、この辺りから混ざり合って軟らかくなっているので花の花弁が乱れています。


左5ページ 右6ページ


母岩の中心部は上の花の流れと下の流れが合わさり展開しています。石の切断巾が1.5ミリあります。その巾が花の冴えとくらみを見せています。


左7ページ 右8ページ


更に軟らかくなり、花の芯がぼやけています。菊花石には必ず芯があり、軟らかい 母岩なので弾けた核が花弁の中に同化しています。


左9ページ 右10ページ


5ページから裏面までは花が乱れているとして削り取ってしまう所です。しかし、ここに菊花石の見所があるのです。母岩が軟らかいので、花が上から下に流れるようになっています。ドップラーの力が強く支配しています。


裏の皮目が母岩のもっとも軟らかい所なので、膨らみを削ると花弁の先が上から下に流れ落ちるように表れています。

文鎮

初鹿谷の玉樋母岩の欠片を四角に切り仕上げた文鎮です。単純にスッキリ仕上げているので石に格調が生まれています。面を対比さすと花の動きが見えます。

サクラ資料館蔵


文鎮の正面
文鎮の後面
文鎮の上面
文鎮の底面
正面を上にして底面と左横面
正面を上にして底面と右横面
背面を上にして底面と右横面
背面を上にして底面と左横面
皮目は生成の力を見せる。